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2015/06/05 大原織物

八王子の住宅街でカシャンカシャンと心地よい音が鳴り響く、
一見よくある一軒家の中に入ると、少し狭いスペースには織り機が8機。
すべて稼働しており、縦糸は天井を超え2階から吊るされていて
まるでブリキおもちゃの中に入っているような気分を味わった。

中には様々な色、種類の糸がぎっしり並べられていて
個人デザイナーや企業の多様な要望に対応できるよう備わっていた。

 

こちらは大原織物の工場。代表の大原進介のご好意により
織り機や生地ができるまでの工程を見学させていただいた。

今回はデザイナーサポートしているGARTERの江幡さんと一緒に伺い
実際に見せていただいたのはコンピュータージャガード機
こちらは電子化された織機のことで、手書きやコンピューターで描かれたデザインを
フロッピーディスクに移し稼働させるとデザイン通りに生地として織り上がるもの。

 

太いものからシルクのように細いものまで対応でき、帆布のしっかりした生地から
チュールのような薄い生地まで糸の掛け合わせや織りの速さを変える事によって
多様な風合いに仕上げることができる。

また肌触りを良いものにするため綿糸にわざとほつれを作り、
肌への当たりをよくするなど糸の段階から提案もしているそうだ。
見学した当日もこれから世に出る新しい生地が次々と織られていた。
1つの織り機で1日稼働しても5m前後。良い生地を作るには時間がかかる。

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デザイナーと一緒に挑戦するマインド

 

「デザイナーは織りの知識はいらない、無理難題の生地を頼まれた方が腕がなる」

 

ジャガード機で現在できる範囲のデザインではなく、
その枠を超えた発想をデザイナーから求めているということなのだろう。
大原さんのようにデザイナーと一緒に新しい生地作りに挑戦している職人がいるからこそ
面白い生地が生まれ服になっていく。
終始優しい口調とは裏腹に、織物に対する熱い思い、挑戦する姿勢を感じ心に力強く響いた。
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これからも新しい生地への挑戦を続けて欲しいと願います。
まだ販売する前の生地を織っていた為、織り機の写真はお見せできませんが
次回オリジナルの生地を作る機会がありましたら織っている風景をお伝えできればと思います。

徳永

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