本日営業日です

受付時間:11〜19時(日曜休)

レーザーカッターでの素材選び:成功のポイントと注意点

レーザーカッターを利用する際には素材選びが重要な要素となります。このガイドでは、おすすめの素材から避けるべき素材まで、幅広い情報を提供しています。
しっかりとした準備を行うことで、スムーズかつ高品質な加工が可能となります。この記事ではおすすめの素材から、素材の注意点などをまとめて見ましたのでレーザー加工を検討されている方は

注意する点

レーザーカッターを使用する際にはいくつかの重要な点を注意しなければなりません。最初のステップとして、素材の厚さの選定が重要です。全ての素材が同じ厚さで適切に加工できるわけではありません。アクリルや一般的な木材は最大5mmまで、やわらかめの木材(例:シナ)やMDF材は8mmまでが適切な厚さとなります。この基準を参考にして素材を選びましょう。

安全性の確保もまた重要な要素です。特に、PVC(塩化ビニル)のように有毒なガスや煙を発生させる材料は、使用を禁止されています。このような材料は加工時に有害な物質を発生させる可能性が高く、安全上のリスクがあります。

さらに、材料を購入する際にはサプライヤーの選定が重要となります。購入した素材の材質が明らかであることが必須となりますので、それが確認できる購入店やサプライヤーを選びましょう。
[su_spacer size=”40″]

加工に注意が必要な素材

合皮
合皮には主にPVC(塩化ビニル)とポリウレタンの2種類が存在します。PVCは有毒ガスを発生させるため、レーザーカッターでの加工は避けるべきです。一方で、ポリウレタン製の合皮はレーザーカッターでの加工が可能です。見た目の鮮やかさからPVC製の合皮を選択される方が多いですが、加工が行えませんので購入前に確認が必要です。

多層合板
多層合板は内部の接着剤層が均等でない場合があります。これが原因で、切削品質に影響を与える可能性があります。またシナベニアにはラワン材と共芯材の2種類があります。ラワン材は加工品質に影響を与えることが多く、煤が出やすく、接着剤層が均一ではないため厚い板では綺麗に切れない場合があります。また共芯材は加工が容易ですがソリが大きいのでできるだけソリの少ない板を選びましょう。ソリが大きいとか高品質に影響が出てきます。

反射材
鏡のような反射材はレーザーを反射させる可能性があります。これにより安全な動作を妨げるリスクがあります。裏返して加工するか、加工面にテープを貼るなどの事前準備が必要になります。

ダンボール
ダンボールは内部に空洞があるため、炎上するリスクがあります。火災の危険を避けるため、加工時には特に注意が必要です。

[su_spacer size=”40″]

レーザーカッターでの作業にお勧めの素材リストとその理由:

レーザーカッターの真価を発揮するためには、適した素材の選定が不可欠です。ここでは、レーザーカッターでの加工が容易であり、さまざまな加工に適したお勧めの素材とその利点をご紹介します。

アクリル
アクリルはレーザーカッターで加工する際の最適な選択肢の一つです。切削面が滑らかで仕上がりが美しいため、詳細なデザインの制作にも適しています。また、多くの色や厚さが利用可能なため、アイデアに応じて最適な材料を選ぶことができます。高い詳細度を実現できる点も魅力的です。ただし割れやすく、切断面も鋭利になりやすいので取り扱いに注意が必要です。

MDF(中密度繊維板)
MDFはその均一な材料構造のため、レーザーでの切削が非常に容易です。また、コストも比較的低く抑えられるため、大量の加工や初心者にもお勧めです。この素材は、一定の品質と安定した結果を期待できるため、多くの制作者から好評を得ています。8mm程度の加工であれば問題なく加工ができるので、厚めの板を希望であれば、MDFがその選択

合板
合板はさまざまな厚さと種類が利用可能であり、強度と耐久性が高いという特徴があり、長持ちする製品や堅固な構造物の制作に適しています。また、木材の自然なテクスチャーを保持しているため、美しい仕上がりが得られます。


紙はレーザーカッターで加工するには非常に低コストな選択肢です。高い詳細度と速度で切削できるため、プロトタイピングやモデリングに特に適しています。また、様々な色やパターンの材料が利用可能なため、クリエイティブなプロジェクトに最適です。ただしレーザー加工中は、ブロアーで風を送りながら加工作業を行います。そのため細かな加工は風で飛ばされてしまうため、工夫が必要になります。

革(タンニンなめし)
革はその独特の質感と豊かな色彩が特徴的で、レーザーカッターでの加工においても非常に人気のある選択肢です。特にタンニンなめしの革は、レーザーカッターで綺麗なカットが得られ、パーソナライズされた製品の制作に最適です。一方、クロムなめしの革はレーザーカッターでの加工に向いておらず、使用は避けるべきです。レーザー加工を行う際は、使用する革のなめし方法を事前に確認しましょう。
[su_spacer size=”40″]

既製品への加工のポイント

レーザーカッターを使用して既製品への加工を行う際には、いくつかの重要な要因を考慮する必要があります。以下のポイントを頭に入れて、計画的かつ効果的な加工を行いましょう。

  • 1. コーティングや塗装の有無
    既製品がコーティングや塗装されている場合、これがレーザーの焦点や出力に影響を与える可能性があります。特に、一部のコーティングや塗装材料は有毒ガスを発生させる危険があり、加工できないことがあります。事前に材質の調査を行い、安全に加工できるか確認しましょう。
  • 2. 材料の均一性
    既製品の材料が均一でない場合は、レーザーカッターでの加工が困難になる場合があります。均一でない材料では、カットの深さや品質が一定でなくなる可能性があります。このような場合は、事前に材料のテストを行い、適した設定を見つけることが推奨されます。
  • 3. 形状とサイズ
    加工前に既製品の形状とサイズを慎重に調査しましょう。レーザーカッターの作業範囲は最大80cm × 45cmです。また複雑な形状は加工のができない場合や、想定外のトラブルが発生する可能性がありますので、加工前に予め確認をおすすめします。

最後に、既製品の材質に関しては、メーカーまたはサプライヤーに確認することを強く推奨します。材質の明確な知識は、安全かつ効果的な加工の鍵となります。
[su_spacer size=”40″]

まとめ

レーザーカッターでの素材選びはレーザー加工のために不可欠です。適切な材料を選定することで、安全かつ効率的な加工が可能となります。
またこちらのページでは素材リストがありますので素材選びの参考になればと思います。

もし素材でお困りのことがありましたらcoromozaまでお問い合わせください。

インボイス対応領収証発行可能